耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科全般の疾患に対応しています。

急性扁桃炎や顔面神経麻痺、突発性難聴などで入院を要する急性疾患への対応、腫瘍疑いへの生検や他院への紹介を行っています。

スタッフ紹介

医師松浦 賢太郎(東邦大学)
医師梶原 理子(東邦大学)
医師中島 一鴻(東邦大学)
医師

廣瀬 由紀(筑波大学附属病院)

手術

当院では、鼻副鼻腔疾患に対して積極的に手術を行っています。手術は全身麻酔下にて内視鏡を用いて行います。対象となる疾患は、慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎などです。

慢性副鼻腔炎

鼻閉、鼻汁、後鼻漏、嗅覚障害などの症状を呈します。鼻内に膿性鼻汁、鼻ポリープが出現し鼻閉を来します。以前は蓄膿症と言われていましたが、効果の高い抗菌薬の出現により、『昔ながらの蓄膿症』は減少しています。それに対して、気管支喘息やアスピリン喘息を合併した好酸球性副鼻腔炎という内因性素因による副鼻腔炎が増加しています。鼻ポリープが存在しない場合は、マクロライド系抗菌薬を長期的に処方するマクロライド療法が有効ですが、鼻ポリープがある方は内視鏡を用いた手術療法が第一選択となります。

アレルギー性鼻炎

スギなどの花粉、ダニ、家のほこりなどがアレルゲンとなり鼻閉、水性鼻汁、くしゃみを引き起こします。抗ヒスタミン薬や点鼻、現在はアレルゲン免疫療法などで治療を行いますが、浮腫が高度の場合は下鼻甲介を減量する手術を行います。

鼻中隔弯曲症

左右の鼻腔を仕切る鼻中隔の弯曲が高度で鼻閉があるときに手術を行います。

手術療法

内視鏡を用いて鼻の穴から手術を行います。
慢性副鼻腔炎に対しては、副鼻腔(篩骨洞、前頭洞、上顎洞、蝶形骨洞)を大きく開放し単洞化します。改善率は高い手術です。好酸球性副鼻腔炎は病因が内因性のため再発の可能性がありますが、内視鏡を用いた手術を行うことで症状の改善、再発のリスクを軽減することが出来ます。
アレルギー性鼻炎に対しても内視鏡を用いて腫脹した下鼻甲介粘膜を減量します。アレルギーの体質は変わりませんが、効果は良好です。
鼻中隔弯曲に対しては弯曲の原因となる内部に軟骨・骨の弯曲部分を切除し弯曲を矯正します。
入院は4-5日間で、退院後はハードな仕事でなければすぐに復帰は可能です。

手術執刀医

和田弘太

東邦大学医療センター大森病院耳鼻咽喉科 教授

松浦賢太郎

東邦大学医療センター大森病院耳鼻咽喉科 助教